今だから話せる?!救急車の裏側!
こんにちは!今回は私が消防職員として救急車に乗っていたころの話をしてみたいと思います。
私の職場では24時間勤務中に大体救急出動が平均で15件ほどありました。1件の現場活動が大体1~2時間ですのでほとんど救急車で1日を過ごす計算になりますね。
1件の救急現場の流れを説明すると
① 指令室に119番通報がくる
② 救急指令が入り出動!
③ 現場に着くまでに指令を頼りに資機材の準備
④ 現場到着!観察と処置を行う
⑤ 担架に乗せて救急車に収容
⑥ 病態に応じた病院を選定
⑦ 搬送!!
となります。
そうなんです。すぐに病院に運ぶわけではないんです。
私も救急車に搬入した直後、家族の方に「まだ動かないのか!」と怒鳴られたことがあります(正直なところ、一回や二回ではないです)
家族も緊急の事なので慌てており、仕方がないのかもしれません。
ですが、私たちもできることならすぐに病院に搬送してあげたいという気持ちであることを分かっていただきたい!!
「大きな病院ならすぐ受け入れてくれないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですがすべての救急車をバッシバシ受け入れます!という病院は殆ど存在しないというのが現状です。
持病はおろか、氏名、生年月日すらもわからない患者さんを受け入れ、処置をするということは病院にも相当なリスクがありますので。
なので、かかりつけ病院や、患者さんの観察結果に沿った病院(脳疾患が疑われるなら脳外科のある病院等)を選定し、個人情報を病院へ伝え、そこから受け入れ可能かどうか?というプロセスを踏む必要があるのです。
民家の前でずっと停車している救急車を見かけたことがある方も多いと思いますが、そのような理由で動けずにいるということを、少しでもご理解いただけたら幸いです。