救急車がゆっくり走る理由!お答えします!
こんにちは!
突然なのですが、救急車ってスピード出して走っている、そんなイメージがありませんか?
当然、スピードを上げて走ることも多いのですが、意外にもゆっくり走っている場面を見たことある方も多いのではないでしょうか。
「サイレンを鳴らして交差点を赤信号で横断する癖にゆっくり走りやがって!」とイライラされる方もいらっしゃるかとは思いますが、ちゃんとした理由があるのです。
ゆっくり走りたくてゆっくり走っているわけではない???
救急車を利用される方の病態は実に多岐にわたります。心筋梗塞の方もいれば、骨折、はたまたインフルエンザなど。
全てがすべて、とにかく走ればいいというわけではないのです。
例えばくも膜下出血が疑われる患者さんはちょっとした衝撃や刺激が命取りとなります。そのような時、救急車の運転手(機関員と呼んだりします)は、道路の段差、へこみ、マンホールに至るまで、すべての衝撃になりそうなものを意識して、揺らさないように走ります。
ほかにも骨折などの場合、車が揺れると痛みが増す場合があるのでなるべく揺らさないように走ります。
あくまでも患者さん主体で車のスピードを決めているのです。
もしゆっくり走っている救急車をみたら?
ゆっくり走っている場合は、普段以上に車の運転が患者さんに与える影響が多い状況だという事を理解していただいたうえで、車両を停車して、救急車に車線を譲るようにしてください。
間違ってもあおり運転は厳禁です!
ではまた。