救急車がゆっくり走る理由!お答えします!
こんにちは!
突然なのですが、救急車ってスピード出して走っている、そんなイメージがありませんか?
当然、スピードを上げて走ることも多いのですが、意外にもゆっくり走っている場面を見たことある方も多いのではないでしょうか。
「サイレンを鳴らして交差点を赤信号で横断する癖にゆっくり走りやがって!」とイライラされる方もいらっしゃるかとは思いますが、ちゃんとした理由があるのです。
ゆっくり走りたくてゆっくり走っているわけではない???
救急車を利用される方の病態は実に多岐にわたります。心筋梗塞の方もいれば、骨折、はたまたインフルエンザなど。
全てがすべて、とにかく走ればいいというわけではないのです。
例えばくも膜下出血が疑われる患者さんはちょっとした衝撃や刺激が命取りとなります。そのような時、救急車の運転手(機関員と呼んだりします)は、道路の段差、へこみ、マンホールに至るまで、すべての衝撃になりそうなものを意識して、揺らさないように走ります。
ほかにも骨折などの場合、車が揺れると痛みが増す場合があるのでなるべく揺らさないように走ります。
あくまでも患者さん主体で車のスピードを決めているのです。
もしゆっくり走っている救急車をみたら?
ゆっくり走っている場合は、普段以上に車の運転が患者さんに与える影響が多い状況だという事を理解していただいたうえで、車両を停車して、救急車に車線を譲るようにしてください。
間違ってもあおり運転は厳禁です!
ではまた。
意外と適当でオッケー?救急箱の作り方④
こんにちは!今回も救急箱の作り方を行きましょう!
前回までで外傷セットを作りましたので、今回は急ば頭痛や腹痛などのために作る急病セットについてになります!
前回はこちら
でもさ、、そもそも頭痛とかって病院だよね、、、
そうなんです、、
ちょっとしたケガや出血は応急処置が大切ですが、頭痛や腹痛、歯痛などは基本的に応急処置じゃどうにもなりません、、、
本来は病院で適切な診断を受けて処置をされるべきなのです。
つまり今回紹介する内容は「あくまでも応急処置」ということを忘れないでください。
とりあえず入れておくべきは常備薬+鎮痛剤となります。
ただし、内服薬はドラッグストアで販売されているものだとしてもアレルギー反応が出たり、体質的に合わない場合もありますので必ず薬剤師や購入元にご確認をお願いします。
私の場合ロキソニンと正露丸、あとは目薬くらいにとどめて小さいポーチに入れています。
外傷セットに比べてあまりにも小さくなりますが、現在のところそれで困ったことがないのです。
あ、ちなみに風邪は長いことひいていないので風邪薬は頭にありません。
風邪防止にはグルタミンとビタミン剤が最強だとおもっていますので。
長かった救急箱シリーズも一旦は完結!
4回にわたる救急箱の作り方、お付き合いいただきありがとうございました。
本来救急箱は使う事態が無いことが一番なのですが、どうしても使用する機会はあるともいます。
そんな時に「あればよかった!」と後悔しないためにも、ぜひ普段から備えておくことをオススメします!
事が起きてからでは遅いですよ!
ではまた。
外傷セット完成!救急箱の作り方③!
こんにちは!今回は引き続き外傷セットの作り方をやっていきたいと思います!
欲しいものとして
①ガーゼ
②包帯
③三角巾
④ネット包帯
⑤ピンセット
⑥絆創膏
⑦プラスチック手袋
⑧ゴーグル
⑨はさみ
を挙げ、前回記事で⑤まで紹介しましたので、⑥から行きます!
前回はこちら
では早速行きましょう!
ちょっとしたケガに重宝!絆創膏!
バッグやカバンに忍ばせている方も多いと思います。
今更必要するまでもないですね…
ちょっとしたささくれや擦り傷にはとっても重宝します。
ちなみにケガを早く治したいのであれば通常の絆創膏よりもキズパワーパッドなどの自己治癒力を応用した商品がオススメです。
交換の必要がないのも楽ですね。
感染防止のために!プラスチック手袋!
救急箱を使う相手は必ず自分もしくは親族だという事はありません。
出先でけが人を見たり、アクシデントにあうこともあります。
そういうケースで他人に応急処置を行う場合に必ず着用してほしいのが手袋などの感染防止グッズです。
血液は「最も汚い体液」と言われることもあるくらい感染のリスクがある液体です。もしもサカムケなどで手に傷があればそこから感染するリスクがあります。
肝炎などを持っている方などもいらっしゃるため、しっかりと血液汚染のリスクは減らしておくべきだと思います。
手袋とセットで感染防止!ゴーグル!
目は当然ながら粘膜組織であり、万が一血液が目の中に入れば当然感染の可能性が出てきます。手袋とセットで入れておきましょう。
これで最後!はさみ!
包帯をカットしたり、場合によっては服を切る必要もでてくるケースがあるため、はさみもあると重宝します。
普通のはさみで構いませんが、専用のはさみだと体を傷つけることが無いように先端が工夫されています。
以上で外傷セットに入れてほしいものは終わりになります!2回に分けての長文に付き合っていただきありがとうございました。
必要十分なものをご紹介したつもりですが、ほかにも「こんなのも必要だな!」と思ったものを導入して、オリジナルの救急箱を作っていくのもありだと思います。
包帯などの適切な使い方も随時ご紹介したいと思いますのでご期待ください!
次回は急病セットの作り方に入りたいと思います!
ではまた。
ケガにはこれでばっちり!救急箱の作り方②
こんにちは!前回の記事では救急箱を作るにあたっての注意点と箱選びについてかきました。
今回は実際に中に入れるべきものをご紹介したいと思います。
とりあえずケガ用の外傷セットから作ってみよう!
救急箱を使うケースはほとんどが急なケガの場合だと思います。
シリーズを通して外傷セットと急病セットを作りますが、外傷セットの方が出番が多く、必要性は高くなると思われます。
止血!感染防止!話はそれからだ!
急なケガにもとめられる処置はまずは止血です。そのための資機材を集めましょう。
ざっと欲しいものリストを作ると
①ガーゼ
②包帯
③三角巾
④ネット包帯
⑤ピンセット
⑥絆創膏
⑦プラスチック手袋
⑧ゴーグル
⑨はさみ
このくらいでしょうか。
救急車内の外傷セットにはこれに生理食塩水や止血帯、鉗子(かんし)などが入っていますがひとまずは不要です。
ひとつずつ説明していきます。
これが無ければ始まらない!ガーゼ!
基本的に出血箇所は止血をする必要があります。ほとんどのケガは直接圧迫止血といって、出血箇所を強く抑えてやることで止まります。
その為に不可欠なのが清潔なガーゼです。大体10枚もしくはひと箱あればおおよそのケガには対応できると思います。
できれば大小、サイズ違いのガーゼがあることが望ましいですが、大は小を兼ねるため、大のみでもひとまず構いません。
このくらいの枚数あれば十分ですね。
ケガした箇所を保護しよう!包帯!
止血した場所は安静にする意味でも包んでやる必要があります。
その為の包帯ですね。
通常の包帯よりも、テープ不要でくっつくタイプが断然おすすめです!
外での使用とかだとなおさら!
だいたい2本もあれば十分でしょう。
骨折にもつかえるよ!三角巾!
いざとなったら包帯のかわりもなりますし、腕を吊ったり、アイデア次第で様々な使い方ができる三角巾も一つは入っていて欲しいです。
頭のケガには超便利!ネット包帯!
頭のケガって少し切っただけでも結構大量に出血します。
そんな時に重宝するのがネット包帯です!
箱に使用方法が書いてあるので誰でも簡単に使えると思います!
とげが刺さったりガラスが刺さったとき等に!ピンセット!
足の裏や手などにちょっとしたささくれが刺さってしまった時など、チクチクして結構気になるものです。
そういった時にあると便利なのがピンセットです。
ちょっと記事が長くなってしまったのでいったんここあたりで終わりにしたいと思います。
続きは次回書きますので参考にしていただけたら幸いです。
ではまた。
救急車から学ぶ!家庭や会社に!救急箱の作り方!①
こんにちは。今日は救急車に置いてある救急箱を参考に、家庭や企業に一つは置いてほしい救急箱の作り方をご紹介したいと思います。
救急車に載っているものを全て網羅することは難しいですが、薬局や通販で買えるものでも十分に緊急時に役に立つものが出来ると思いますのでご参考に。
救急箱を大きく2つに分けよう!
日常で突然起きるトラブルは大きく分けて2つあります
① ケガや事故
② 腹痛や頭痛等の病気
この2つは全く別物なので、一つの救急箱でカバーするのは少し難しくなります。
もちろん大きな救急箱を用意してオールインワンにしてもかまわないのですが、持ち運びに不便だったり取り出しにくさを感じてしまうのであまりお勧めできません。
そのため、それぞれの救急箱を用意することがオススメです。
ちなみにケガ用に比べて病気用はかなりコンパクトにまとまりますので同じ大きさのものを2つ用意する必要はありません。
目安としてはケガ用の半分の大きさで考えていただけたら十分です。
入れ物を用意しよう!
救急箱と言えば
このような木箱をイメージされる方が多いと思いますが、これは買う必要ありません。
見た目的には明らかに「僕!救急箱だよ!」という感じなのですが、高価ですし、重いです。
正直、箱は何でもいいです。プラスチックのタッパーでも、リュックサックでもなんでも構いません。ご自宅にあるもので十分です。
ただし、会社やスポーツクラブなどでの救急箱作成をご考えならバッグタイプがオススメです。
ケガ人のところまで救急箱を持ち運ぶ必要があるほか、出先にも持っていくことが容易だからです。
次回からいよいよ中身についてのお話になります。
万が一のときに頼りになる救急箱になりますので家庭や会社には一つあるべきだと思います。
ではまた。
あのミルコクロコップも?!分かっているようで分からない脳卒中の怖さ!
本日、総合格闘家のミルコクロコップ氏が脳卒中という診断を受けて現役を引退したというニュースをみて驚きました。
総合格闘家としては高齢とはいえまだまだ40代、人生まだまだこれからの年齢です。
「格闘家だから頭にダメージを受けてたからだろ?」と思われるかもしれません。が、決して他人事ではありません。
経験則にはなりますが、脳卒中を疑い搬送する人、もしくはCT画像で脳卒中と診断される方は必ずしも高齢な方ばかりではないというのが私の印象です。
20代で発症、死亡された方もいらっしゃいます。
そのため普段からの予防は何歳から始めても遅くないのです。
そもそも脳卒中って何よ?
ここまで脳卒中という言葉を使ってきましたが、脳卒中とは具体的にどんな病気なのでしょうか?
じつは「脳卒中」という病名はありません。脳卒中は脳出血と脳梗塞の事を総称してよばれる名称なのです。要は「脳に何らかのトラブルがおきた病気」というくくりです。かっこよく言うと「頭蓋内病変」です。
脳出血は読んで字のごとく、脳の中の血管から出血している状態です。よく聞くくも膜下出血もこれに該当します。
脳梗塞は脳の血管が脂肪や血管壁で詰まってしまい、血流が流れなくなってしまう状態です。
どちらも、めまいや吐き気、麻痺や頭痛がみられ、脳出血では死亡するケースも少なくありません。脳梗塞では後遺症で手足のまひなども考えられます。
(この二つについて細かく説明すると長~~~くなってしまうので、また詳しく今度記事を書かせてください、、、)
ざっと脳卒中の説明をさせていただきましたが、大変恐ろしい病だという事は伝わったかと思います。
では、脳卒中はどのように予防すればいいのでしょうか。
脳卒中は、高血圧や高脂血症などいわゆる生活習慣からくる病気によって引き起こされます。つまり、生活習慣の改善が予防の最短ルートだと言えます。
特に最近は血圧のコントロールに役立つ商品の登場で、以前よりも手を付けやすくなっていると言えます。
例えばこの商品、ゴマペプチドの作用で血圧上昇や高脂血症に対して効果があります。
確かに病院で処方される薬と比べてしまうとその効果は劣るかもしれませんが、日々の積み重ねなので微々たる効果もバカにできないとおもいませんか?
脳卒中は確かに恐ろしい病気ですが、日々の生活を見直すことで予防できる疾病です。日々の積み重ねを大切にしたいですね。
今回は脳卒中についてのお話でした。ではまた。
今だから話せる?!救急車の裏側!
こんにちは!今回は私が消防職員として救急車に乗っていたころの話をしてみたいと思います。
私の職場では24時間勤務中に大体救急出動が平均で15件ほどありました。1件の現場活動が大体1~2時間ですのでほとんど救急車で1日を過ごす計算になりますね。
1件の救急現場の流れを説明すると
① 指令室に119番通報がくる
② 救急指令が入り出動!
③ 現場に着くまでに指令を頼りに資機材の準備
④ 現場到着!観察と処置を行う
⑤ 担架に乗せて救急車に収容
⑥ 病態に応じた病院を選定
⑦ 搬送!!
となります。
そうなんです。すぐに病院に運ぶわけではないんです。
私も救急車に搬入した直後、家族の方に「まだ動かないのか!」と怒鳴られたことがあります(正直なところ、一回や二回ではないです)
家族も緊急の事なので慌てており、仕方がないのかもしれません。
ですが、私たちもできることならすぐに病院に搬送してあげたいという気持ちであることを分かっていただきたい!!
「大きな病院ならすぐ受け入れてくれないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですがすべての救急車をバッシバシ受け入れます!という病院は殆ど存在しないというのが現状です。
持病はおろか、氏名、生年月日すらもわからない患者さんを受け入れ、処置をするということは病院にも相当なリスクがありますので。
なので、かかりつけ病院や、患者さんの観察結果に沿った病院(脳疾患が疑われるなら脳外科のある病院等)を選定し、個人情報を病院へ伝え、そこから受け入れ可能かどうか?というプロセスを踏む必要があるのです。
民家の前でずっと停車している救急車を見かけたことがある方も多いと思いますが、そのような理由で動けずにいるということを、少しでもご理解いただけたら幸いです。